年齢別オリジナル

【4歳向け】ココと雨の日の小さな約束

4歳向けの友情のお話。雨の広場でココを待つネムが、二つの考えを手がかりで確かめ、遅れた理由と次の約束を一緒に整えます。

  • ネム
  • ココ
  • ポン

読む前の保護者メモ

ココが来ない理由を「忘れた」「別のことが起きた」の二つから考えます。気持ちは推理で決めず、手がかりを見た後に本人の言葉を聞きます。

おはなし

どうぶつの広場に、 細い雨が降っていました。

ネムとココは、 屋根のある休憩所で会い、 花の苗を一つ植える約束です。

ネムは苗かごを持って、 約束の時間に着きました。

けれど、ココはいません。

雨はしと、しと。

ネムは少し心配になり、 少しさびしくなりました。

「約束を忘れたのかな。  それとも、何かあったのかな」

どちらかをすぐに決めず、 屋根の下から周りを見ます。

二つの考えと手がかり

ベンチには、葉付きのどんぐり飾り。 ココのかごに付いていた物です。

小道には、ココの靴跡と、 もっと小さな丸い足跡。

二つは広場の横道へ続いています。

もし忘れて家へ帰ったなら、 靴跡は森の出口へ向かうはず。

でも、この跡は子ガメの池の近くへ。

ネムは広場の係に声をかけ、 屋根のある場所でもう少し待ちました。

やがて雨の向こうから、 大きな葉の傘が見えました。

ココと、小さな子ガメです。

子ガメは浅い水たまりの前で止まり、 飛び石の位置が分からなくなっていました。

ココは葉の傘を分け、 広場の係と一緒に安全な道を教えたのです。

「ネム、遅くなってごめん。  知らせに来る人を頼めなかった」

ネムは自分の気持ちを言いました。

「来ないから心配したよ。  忘れたのかもって、さびしくなった」

ココは言い訳で消さず、 「待っていてくれて、ありがとう」と答えました。

子ガメを係に送り届けた後、 二人は休憩所のすぐ横に 花の苗を一つだけ植えました。

雨の日に全部終わらせなくても、 約束の一つはできました。

それから次の約束を作ります。

遅れる出来事があったら、 まず近くの大人に知らせる。

待つ人は、屋根のある決めた場所で待ち、 時間が来たら広場の係に聞く。

「助けることも、知らせることも、  友達を待つことも大切だね」

雨が上がるころ、 植えた花の葉に丸いしずく。

ネムとココは並んで見てから、 同じ道を一緒に帰りました。

読み終わったら

ネムの「心配した」とココの「知らせられなかった」を両方振り返ります。約束は守れたかどうかだけで終えず、遅れたときの伝え方まで二人で直した点を話します。

夜の冒険へ戻るならポンと夜のきらきら橋、次は少し不思議なまほうのどんぐりやさんへ進めます。

保護者メモ

約束を責める道具にしないために

予定どおりにならなかった理由を聞きつつ、待った側の気持ちも消しません。子どもだけで困っている相手を助けに行くのではなく、近くの大人に知らせる安全策を描いています。気持ちカードは無料のお話後、言葉を補いたい家庭だけが選ぶ追加資料です。