読む前の保護者メモ
赤いてんとう虫、赤い木の実、赤いボタンを見比べます。色が同じでも、動き、場所、穴や糸が違うことを一緒に確かめます。手紙の中身は読まずに進みます。
おはなし
わくわく橋の郵便ベンチに、 赤い丸がひとつ落ちていました。
散歩中のモコが見つけます。
「木の実かな? それとも、だれかの持ちもの?」
赤い丸には、 小さな穴が二つ。
穴から短い赤い糸が ちょろりと出ています。
モコは口に入れず、 落ちていた場所のそばで待ちました。
すると、橋の向こうから はりねずみさんがとことこ。
紺色の手紙かばんを抱え、 何かを探しています。
「かばんのボタンがないんです。 このままでは、ふたが閉じません」
中には、封をした手紙が一通。
広場に住むおばあさんに 届ける大事な手紙だそうです。
三つの赤い丸
モコとはりねずみさんは、 橋の花壇を見ました。
葉の上には、赤いてんとう虫。 枝には、赤い木の実。 石のそばには、赤い丸。
ボタンはどれでしょう。
てんとう虫は足が六本。 木の実には緑のへた。
石のそばの赤い丸には、 穴が二つと赤い糸。
「これだね」
モコが最初に見つけたボタンです。
はりねずみさんがかばんを見ると、 ボタンの場所にも同じ赤い糸が 少しだけ残っていました。
手紙を開かなくても、 持ち主が分かりました。
二人は橋の郵便係さんのところへ行き、 大人にボタンを留め直してもらいました。
かばんのふたはぱちん。 手紙は中で安全です。
「一緒に届けてくれますか?」
モコはうなずき、 はりねずみさんと広場へ向かいました。
おばあさんの家で、 封をしたままの手紙を手渡します。
「遠い橋から、ありがとう」
赤いボタンはかばんへ。 白い手紙は持ち主へ。
どちらも帰る場所に着きました。
モコは返事の手紙を預からず、 はりねずみさんと空のかばんで帰りました。
読み終わったら
三つの赤い丸を見返し、「穴と糸が手がかりだったね」と一言で結びます。手紙を開けずに持ち主に届けたことも、モコの大切な選択として伝えます。
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保護者メモ
落とし物を見つけたときの扱い
実際には持ち帰らず、近くの大人や施設の係に知らせます。手紙やかばんは、中を見なくても外側の手がかりと本人への確認で返せます。無料の絵探しと結末は本文で完結し、観察カードは別の日にも形比べをしたい場合だけの追加資料です。

