分岐型探偵・冒険

【親子で推理|シーズン1第9話】風車郵便局と名前のない手紙

差出人も順番も分からない手紙が届く風車郵便局で、5歳・6歳の親子が折り目と消印を手がかりに文をつなぎ、白い子の名前を受け取る暗号のお話です。

  • トト
  • ココ
  • フウ
  • モコ

宛名も差出人もない四枚

風車郵便局の朝、白い封筒が仕分け口へ滑り込みました。宛名も差出人もなく、中には四つに分かれた便箋。風車が急に逆回転したため、紙の順番までばらばらです。このままでは、だれに届ける言葉なのか分かりません。

ココは「名前をこちらで付け足さず、手紙が持っている印を探そう」と提案します。トトは紙端、フウは風の跡、モコは折ると鳴る音を担当しました。白い子と初めて話した場面は朝の広場の第8話にあります。

三つの手がかりで便箋をつなぐ

文字を隠しても順番が分かるよう、物の形から調べます。好きな方法を一つ選び、残りは仲間の発見として読んでください。

破れた山を合わせる

一枚目の右端の山形は、別の一枚の左端の谷にぴたりと合います。四枚を横に並べると、破れ目が一本のゆるい波になりました。紙は最初から四通だったのではなく、一通が分かれたものです。

雨粒の消印を小さい順に見る

消印は、一粒、二粒、三粒、四粒と増えています。数字が読めなくても、指で粒を触れるように数えられます。雨が強くなる順に並べると、破れ目の順とも一致しました。

折り目を光に透かす

最初の紙には縦の折り目が一本、次には横線が加わり、最後には小さな四角ができます。モコが一枚ずつ軽く揺らすと、紙が厚くなるにつれて、音も「ぱさ、こそ」と変わりました。

手がかり最初に近い紙最後に近い紙
雨粒一粒四粒
折り目一本小さな四角まである
紙端波の始まり波の終わり

声にすると現れた二つの音

四枚を並べると、トトが手紙を読みます。

「広場で話した白い子です。呼びかけてもらったのに、名前がないままでした。ぼくは、ハクと呼ばれたいです。まだ返せていないしおりがあります。会って話すのはこわいので、まず手紙にしました」

最後の「ハク」は、文字を読めない人にも届くように仕掛けられていました。封筒を軽く二度振ると「はっ、くっ」と二つの空気音が鳴り、内側には葉の形と小さな靴の形が一つずつ押されています。親子で「ハク」とゆっくり呼ぶか、二回手をたたいて返事してください。

これは仲間が付けたあだ名ではなく、白い子自身が選び、手紙で知らせた名前です。どうして白い姿なのか、なぜしおりを集めるのかまでは書かれていません。今分かったことは、名前と、直接会うのがこわかったという気持ちです。

返事が届くよう風車を直す

手紙が分かれた原因は、封筒の白い紐が風車の歯車に絡んだことでした。フウが風を止め、郵便局長が歯車を外して紐をほどきます。ココたちは、次から薄い手紙を守るための平たい木箱を仕分け口に付けました。

返事の方法を一つ選んでください。

  • 「ハク、手紙を読んだよ」と短く書く
  • 葉と靴の印を同じ順に押す
  • 名前を二拍の手拍子にして窓辺から送る

選ばれた返事を風車の白い羽に結ぶと、丘の下にハクが姿を見せました。ココが「ハク」と呼ぶと、ハクは足を止め、胸に手を当てます。「届いた」と一言だけ返し、今度は逃げるのではなく、歩いて木立へ帰りました。郵便局の風車も正しい向きに回り始めます。

名前を受け取った日の記録

事件帳には「白い子」ではなく、本人が望んだ「ハク」と記しました。ただし、名前が分かっても、すべてを知ったことにはしません。トトは空欄を残し、次に本人が話せる時を待ちます。

  • 自分の名前を、声・手拍子・形のどれで伝えてみたい?
  • 会って話すのがこわいとき、手紙以外にどんな方法がある?
  • 手紙で分かったことと、まだ書かれていないことは何?

分岐作品の一覧はおはなしポッケ探検隊、四人の得意なことは森の仲間紹介で読めます。次は、ハクが書かなかった部分へ近づくひみつの洞窟と七つの印です。

保護者の方へ:本人が選ぶ呼ばれ方を尊重します

名前の由来を当てることより、本人が「こう呼ばれたい」と伝えた事実を中心にしています。子どもが文字を読めない場合は、二拍の手拍子だけで十分です。手紙に個人情報を書かせたり、実際の宛先へ送ったりせず、家庭内のごっこ遊びとして閉じてください。

暗号の復元、名前の受領、風車の修理、返事の到達までが無料本文です。追加の暗号カードや事件ファイルは、名前や個人情報の入力を条件にせず、読後に保護者が必要性を判断できる領域として分けます。