寝る前の絵本で興奮した日があっても、読み聞かせが逆効果だと決める必要はありません。絵本の役割を「眠らせる」から「明るい活動を静かに閉じる合図」に置き直すと、本の長さや読み方を選び直せます。この記事では、今夜の覚醒度に合わせて一冊と終了合図を決めます。
結論:眠らせる本ではなく、静かに閉じられる本を選ぶ
寝る前は、①すでに知っている展開、②声量や身ぶりを上げなくても読める、③帰宅・再会・就寝など閉じる絵がある、の三条件から選びます。読み終えれば必ず眠れるという本はありません。目的は睡眠を成功させることではなく、明るい活動から休む時間へ移る合図をそろえることです。
厚生労働省の睡眠ガイド2023は、子どもの睡眠を年齢や個人差も踏まえて扱い、生活習慣と睡眠環境を整える考え方を示しています。読み聞かせはその一部であり、睡眠問題の治療ではありません。
今夜の様子で決める表
| 子どもの様子 | 本の選び方 | 読み方 |
|---|---|---|
| いつもの眠気がある | 慣れた一冊 | 同じ調子で最後まで |
| 走る、笑いが止まらない | 絵が少なく終点が近い本 | 一頁一文に短縮 |
| 続きを次々求める | 章でなく一場面で閉じられる本 | 「今夜はここ」としおり |
| 怖い場面を思い出す | 安全な日常が中心の既読本 | 結末を先に見せる |
年齢が上がっても、興奮した日に長い物語を処理しやすいとは限りません。1〜2歳は絵一つ、3〜4歳は同じ反復、5〜6歳は自分でしおりの場所を選ぶなど、参加方法だけ変えます。
興奮した日は物語を短く閉じる

読みながら声が大きくなったら、注意するより物語を縮めます。
しおりまでで閉じる言葉
- 「続きは明日。今日は雲が家へ着いた所で閉じよう」
- 「太鼓の場面は小さい指トントンに替える?」
- 「もう一冊ではなく、好きな頁を一枚だけ選んでね」
子どもが眠くないと訴えても、「寝なさい」と本を罰のように取り上げません。「本は終わり。眠れなくても、体を休める時間」と役割を分けます。
やらなくてよい就寝対策
- 眠るまで何冊でも追加する
- 元気な声を出したことを叱る
- 一日読めなかった分を寝る前に取り戻す
- 絵本、照明、寝具だけで睡眠の悩みが解決すると考える
寝つき、夜間の目覚め、日中の強い眠気などが続いて生活に影響する場合は、記録を持ってかかりつけ医に相談してください。睡眠時間や症状の自己判断だけで対応を決めないことが安全です。
今夜試す一冊と次の読み方
ねんねのくもさんを、雲が休む頁で閉じます。年齢が上でも、短い作品を選ぶことは後戻りではありません。長編を分ける方法は6歳と長い物語を数日に分けるコツ、朝に移したい時は朝の支度前に読める1分のお話へ進めます。
ほかの生活場面は保護者向け読み聞かせガイドから探せます。



